血管外科医 笹嶋唯博 MD,PhD. Tadahiro Sasajima MD,PhD.

足趾壊疽は血管移植手術により確実に下肢が救済されます。

糖尿病壊疽に対する血管移植手術は、足首以下(足の甲または足の裏)の
太さ1mm前後の細い動脈に血管が移植されます。
糖尿病・維持透析例の足趾壊疽の詳しい説明はこちらをご覧ください。

トピックス

糖尿病足壊疽にみられる化膿性骨髄炎・関節炎

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  • A:趾骨髄炎による治癒障害
  • 治療前(上)と末節骨摘除後(下)

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  • B:舟状骨骨髄炎 MRI
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  • C:脛骨骨髄炎 MRI
  • 救済不可能で膝上切断

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  • D:ショパール切断にて下肢救済

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糖尿病足壊疽では皮膚皮下組織の感染(蜂窩織炎)と共にしばしば足根骨や趾骨の骨髄炎を併発します。
血液検査以外に足部のX線撮影像から診断されますが、糖尿病では感染抵抗性の低下があり、抗生物質による骨髄炎の治療は効果が低く、趾骨は摘出が可能であることから摘出することで治りますが(A)、趾が壊死に陥っていない場合や趾関節炎の場合には骨の部分切除や趾関節切除を行って趾を残します。
これに対し足関節形成骨(距骨、踵骨、脛骨遠位端)および足関節は体を支える重要な構造です。これらの骨髄炎や化膿性足関節炎ではこれらに対する感染治療が難しく、下肢救済が不可能になる重大な合併症です(B,C,D)。そのため足部の広範壊疽で足首近くに及ぶ感染がある場合にはMRI画像からこれらの骨と足関節の異常を注意深く診断します。

2012〜2017年までの4年半の治療成績

4年間で全国から来院された342人、401肢に下肢救済手術を行いました。

※数値は例数

北海道
1
青森県岩手県
31
宮城県山形県
12
福島県
2
新潟県富山県
12
埼玉県群馬県
232
茨城県千葉県
555
江戸川区東京他区
83109
神奈川県
11
山梨県静岡県
27
愛知県岐阜県
51
三重県奈良県
21
大阪府兵庫県
111
岡山県広島県
21
愛媛県
2
大分県長崎県
11
鹿児島県
1
沖縄県
2
シンガポール
1
342例の内訳
切断
回避率
手術
死亡率
閉塞性動脈硬化症(ASO) 303 94% 2.4%
糖尿病 257
(85%)
100% 0
血液透析 211
(70%)
100% 0
バージャー病(TAO) 8 100% 0
膠原病随伴血管炎 11 100% 0
膝窩動脈外膜嚢腫
・捕捉症候群
6 100% 0
末梢動脈瘤
・膝窩動脈瘤
4 100% 0
血管外傷 4 1例 0
急性動脈閉塞
(血栓症・塞栓症)
6 100% 0
虚血重症度(419肢)
間欠性跛行 66(16%)
安静時疼痛 31(7%)
小潰瘍壊疽 159(38%)
広範壊疽 163(39%)