糖尿病神経障害性骨関節症

糖尿病神経障害性骨関節症

糖尿病では血糖の上昇に伴う様々な代謝障害により血管内皮の傷害を来たす。それによる微小血管障害は神経の虚血により末梢神経障害を発生する。神経障害は足の感覚や運動障害を発生するが、また足部の多数の関節靱帯(図1)に緩みを生じ、関節が不安定となり、これがもとで歩行に伴う足趾の外傷、変形、脱臼、骨折などを発生する。踵骨(踵の骨)骨折(図2)はほとんどが転落外傷によるが糖尿病の踵骨骨折は稀ではない。

Frykberg RG. Charcot changes in the diabetic foot. The Diabetic Foot. Medical and surgical management. Veves A, Giurini JM, and LoGerfo FW. Ed. 221-246. Humana Press New Jersey. 2002
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  • 図1:
  • 1:趾節間関節・中足趾節間関節 2:足根中足関節
    3:舟状骨楔状骨関節・距舟関節・踵立方関節
    4:足関節 5:踵骨

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  • 図2:V踵骨骨折(矢印)とそれによる踵の壊疽

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