糖尿病足壊疽の大切断を回避する治療 血管外科医 笹嶋唯博 MD,PhD. Tadahiro Sasajima MD,PhD.

ヨーロッパ血管外科学会への参加

ヨーロッパ血管外科学会への参加

9月24-28日の5日間の日程でドイツハンブルグでヨーロッパ血管外科学会が開催された。
足壊疽に対するカテーテル治療とバイパス手術の優位性を検討する発表は新しいものがほとんどなく、米国とイギリスで進行中の臨床研究の結果を待っている状態であった。現状ではヨーロッパ心臓学会(ESC)から2017年に発表されたESCガイドラインが最も妥当な治療方針を提示していると評価される。以下に要点をまとめる:

ESC guideline
・切断に瀕している下肢重症虚血例の膝下病変に対してはバイパス術が第一選択の治療である。
・バイパス術が不可能と判断される例では カテーテル治療を考慮する。
ESC guideline(英語)

患者さんへのメッセージ
医学的にバイパス手術ができない例はほとんど無く、
主治医が”バイパスはできない”といった場合は、その医師ができないと解釈すべきである。