血管外科医 笹嶋唯博 MD,PhD. Tadahiro Sasajima MD,PhD.

ヨーロッパ心臓学会(ESC)ガイドライン

ヨーロッパ心臓学会(ESC)ガイドライン

2017年 ESCから下肢血行障害の診断・治療に関するガイドラインが発表されました。これは現在、最も信頼される治療指針で、全ての下肢動脈疾患に関する診療指針が網羅されていますが、本トピックスでは、これから下肢血行障害の治療を受けられる患者さんへの情報として、血管移植手術(バイパス術)とカテーテル治療との選択に関する指針を抜粋提示しますので参考にしてください。

10. 下肢動脈疾患
10.6.2.1.3:切断に瀕している下肢重症虚血例の膝下病変に対してはバイパス術が第一選択の治療です。(解説:まずバイパスが行われるべきである。 カテーテル治療は選択すべきでない。)しかしバイパス術が不可能と判断される例では カテーテル治療を考慮する。(解説: バイパスが不可能と判断される例とは血管移植に使用できる静脈がない場合ですが、その判定は極めて専門的で経験を積んだ血管外科医でなければできません。実際のところ静脈がなくてバイパスが困難な例は僅か2%です)。
ESC guideline(英語)